自慢のお店と愉快な仲間たち

丸岡28そば 「大宮亭」


丸岡でそば屋といえば大宮亭です。
最初は福井市大宮の銭湯の1階のテナントで開業したので「大宮亭」となったとのことで、その後丸岡8号線の朝陽に移転、そして4年前に現在の丸岡IC近くに移転し、大変人気の店になっています。
最初に出した場所が二ノ宮だったら「二ノ宮亭」だったのかどうかは未だに聞いたことありませんが、当時は大真面目に考えてつけた名前だと言うことです。



このお店は大塚孝博デザイン事務所の設計で、全体的には「白い豆腐に箸を置いた」ような造形で、内に入るとガラスを巧みに使った独特の採光がさわやかで気品のある店舗に仕上がっています。
お店のどこに座っても、開放感があり外の光を感じながらそばを食べられます。
そういえば、天気が良い時に外で食べると何でも美味しいと感じることってありませんか。ここはそういう外を空間を感じさせる「とっておきの空間」なのかも知れません。



たとえばこの席、外の赤いバラや遠くの山並みとの距離の中に建物の存在感を感じることはありません。風や太陽の日差し以外の視覚的な感覚はまるで外に出ているようにも感じられる室内です。
設計的には、ガラスの回りに枠が無く、大きな1枚ガラスが建物躯体に直接入り込ませて作ってあり、このような空間を感じさせているのです。詳しいことまではわかりませんが、こういう小さなことのこだわりが、造形美であり設計の巧みなのだと思います。
素人の浅知恵ですが、外の雨樋も中から見えなくするともっと不思議な空間になったかな、なんて欲も出てきます。



奥には大きな畳のスペースもありますが、ここも障子は入っていますが和室らしくない演出がされています。



各テーブルに置かれた唐辛子入れにも、かなり凝った細工の焼き物が使われています。



ここが知る人ぞ知る噂?の90番テーブルの入口。
なぜ90番かと言うと店舗内は席番号が決まっていてPOSシステムで注文をとるのですが、以前の朝陽の店の厨房の奥の作業部屋で食べる輩がいて、注文を入れる際に困ったので席番を90番にしてしまったとのことです。
旧店舗の90番席はそば粉が舞い、固い作業椅子にステンレスの作業台でしたが、新しくここ来てからの90番席は完全個室、エアコン、専用薄型テレビ付の部屋です。


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本当は、← あまり似てませんがこんな顔した社長(失礼)がいる4畳程度の社長室兼事務室兼休憩所です。