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固定資産税 その1 建物の評価の裏話

固定資産税は土地、建物の他、文字通り固定資産となる設備などに課税される地方税で、税率は市町村により異なるのですが、私の知っている限り嶺北一円は1.4%(20年ほど前は確か丸岡町は1.5%だったような記憶もあります)で、毎年課税されます。
では、1000万円で新築した家は毎年1.4%の14万円の固定資産税がかかるのかというと、そうではなく、まず家を新築すると、どこで聞いたのか?市役所の税務課(市町村により担当が異なり福井市は資産税課)が「家を評価したいので家の中を見せてください。」とやってきます。
土地の所有者が移転し登記の変更がされたり、建物が新築され新しい登記されると、その情報は法務局から市町村に伝えられることとなっているので、情報源はほとんどは法務局なのですが、自分の敷地に建物を建てて登記をしない場合もあるので、役所の職員は日頃から新しく建物が建っていないか、見回っているようなことも聞いたことがあります。
さて、土地を買った場合は、そもそも土地の評価額が決まっているので役所は翌年から新しい所有者に固定資産税の請求が行くように変更しますが、新築した建物には評価額が決まっていないので、前述のように役所の職員が家の内部を見て建物の評価額を決めるのです。これを役所では家屋調査と言っています。
家屋調査は、建物を主体構造・各仕上げ・建築設備・建具などに分解し、それぞれ使用されている資材の分量を標準評点(上記の相場の7割を元に算出された、その資材の価格。例えばフローリングなら**円、畳なら○○円といったように定められています)で乗じて積み上げていき、最終的に1㎡あたりの単価合計を求め、それに床面積を乗じた数字が評価額となるのですが、これは建物についてかなりの専門知識があっても、工法・材料・コスト・人件費などは年々変化していますし専門家でもかなり難しい作業なのです。
そこで、この難しい作業を行うのが税務課や資産税課の職員なのですが、実はこの職員さん達のほとんどは特に建築関係の学校を出た専門官じゃない のですよ。確かに評価員となることで勉強はされてはいるのですが、昨年まで住民課で戸籍の仕事をしていた人が,人事異動で税務課に配属されて突然?評価員となっている人もたくさんいるんですよね。
建築に何十年も携わっている人でもなかなか難しい評価を、しかも建築中から見ているのではなく、表面まで仕上げがされて完成した建物を、ほんの1時間くらいで、もしかすると1,2年目の評価員が評価するのですから、非常にアバウトになってしまう場合もあると思うのです。(この辺の微妙なニュアンスわかってください。)
ですから、家を建てて評価員が自宅に来られたら、「坪単価40万のところを35万でやってもらった。」とか安く評価してもらうよう誘導?することが大切なのです。固定資産税を沢山払いたい人は別ですが、決して、「この床柱は50万したんだ」とか、「このキッチンだけで200万円したんだ」とか、家屋調査では決して見栄を張らないようにしてくださいね。

2007/7/13