社長のブログ

勝山の山の中で…

先日、勝山に売依頼の物件が出たので行ってきました。物件を見た後、土地勘があまりない所なので、駅までの道順や周辺の様子などを調べに勝山市内をグルグル回ってきました。
物件は滝波町という所だったのですが、近くにはセーレンの勝山工場はじめ、織物、電機関係など労働集約的産業の大きな工場がたくさん建っていて、戦後の好景気には定時制の勝山精華高校(現勝山南高校)から多くの職工さんたちが働きに来ていたことがうかがわれます。この勝山精華高校というのは、昭和16年に勝山兄弟合資会社が創ったいわゆる私学だったのですが、その後昭和29年に県に移管されて県立高校になった経緯があり、繊維産業隆盛の時代の思い切った人材確保策だったと思われます。
勝山兄弟合資会社は現在のケーテー株式会社で、創業は13社と1名が合同したことから、他人同士の集まりであっても「兄弟(けいてい)友愛の精神」(兄弟同士のような強い連帯感)で経営していこうということで、兄弟が名前に付けられたとホームページに書かれています。
滝波川を渡ると、元の荒土村ですがこの一帯は区画整理がされており、道路が縦横に走っているものの、宅地化されているところは少なく、いまだに広い水田地帯になっていて、絶好の環境なのですがもったいない投資がされていました。
しばらく勝山市内を見学した後、丸岡に向け帰ろうと416号線を走っていたら、九頭竜川の反対側で山を切り開いて何やら大きな工事をしていて場所を見つけました。
あんな山の中で何を作っているのかと早速野次馬根性出して、小舟渡の橋を渡って、川の反対側の鹿谷地区へ、こういうときやっぱりナビが付いていると迷って帰れなくなることはないので安心、途中で保田鉱泉とかの表示があり、こんなところに鉱泉が出ているのなら、汗もかいし一風呂浴びるのもいいなと思って鉱泉を探そうと山奥に入ったのですが結局見つからず、逆に見つけたのは大きなトンネルを掘って道路を付けている工事現場。

これが遠くから見えた現場で、中部縦断自動車道の建設現場だったのでした。中部縦断自動車道は福井北ICから永平寺を通って勝山、大野そして岐阜県の白鳥(これシラトリじゃなくシロトリと読む)につながる自動車道路で、高速道路ではなくて高規格幹線道路(要は今の国道のバイパス)なのです。



さらに東へ行くと、いきなり目の前に現れたのがこの写真。ビルの高さなら8階建くらいのコンクリートの柱がド~ンと鎮座しています。これも道路の橋脚でこの上に車が走るのはいつになるのかなって感じで見ていました。



まるでモアイ像のような感じです。



のどかな田園風景の中に立っているので、何とも不思議な感じがします。