社長のブログ

徳島・高松へ研修。繁盛する飲食店とは?



高松市の中心街にある商店街の再開発が民間主導で非常に成功したということを聞いて、福井の中心市街地再開発に役立てようということで、福井県不動産のれん会の主催で、四国への研修旅行があり、先日四国まで行ってきました。
旅程は2泊3日、福井出発は朝6時でしたが、私は出発日当日は大事な決済が重なり、一人だけで昼から本隊を追っかけることとなり、12:44発のサンダーバードで大阪へ行き、大阪から鳴門まで高速バス、鳴門からホテルまでシャトルバスと乗り継いで17:40分ごろホテルに着きました。
写真は高速バス(最後列)から撮った鳴門大橋。
橋の下でうず潮が巻いていたのがはっきり見えました。感動しましたね。


そういえば、昨年の中国広州への旅行も、JALのマイルが貯まったので、本隊とは別便で早く現地に入り、帰りは遅くまで中国にいて一人で行って帰ってきたことを思い出しました。遠いところへ一人で行くことは苦になるところか、適度な緊張感の中で自由さがあって、どちらかといえば好きなのかもしれません。


本隊は1日目に高松市内の再開発事務所へ行って現地調査や懇談などまじめに研修していたようで、ホテルに合流後、色々と話を聞いて勉強しましたが、2日目はゴルフをしようということで、鳴門のエキシブ鳴門というリゾートホテルに宿泊でした。これがまた何にもない山の頂上付近にドカンとヨーロピアン調の豪華絢爛、バブリーなホテルで、運営しているリゾートトラストという上場会社の会員制リゾートホテルで、琵琶湖にもあるのですが、内装はほぼ同じでした。


ここのリゾート会員権の仕組みは、ホテルの建物の1部屋ごとの権利を数人~十数人に分譲し、宿泊権利を分配する不動産の所有権形式で、最低で5~600万円?で共有名義を買って、年間20回くらい会員価格で宿泊ができるシステムなのです。不動産の権利を取得することで、安心感はあるのですが固定資産税も支払わなければ駄目ですし、宿泊も無料ではなく、食事も周りには何も無いのでホテル内の高いレストランで済ませることとなり、あまりうらやましいとは思いませんでしたが、運営会社からすると、建築費や土地代は分譲することで回収し、その後の運営でまた一儲けできるうまいやり方です。夕食の中華料理は今ひとつでしたが、朝食だけはうまかったです。


2日目はゴルフで汗を流し、夕方に高松市へ移動、そこで夜の商店街をまた見学して就寝。と思いきや少し小腹が空いたのでちょっと一人でぶらりと外に出て、屋台のおでん屋で夜食と寝酒を食らって就寝。ホテルはまた全日空クレメンス高松という豪華なところで、高松港のフェリーと高松城跡、そして遠くに見える屋島が大変綺麗でした。ちなみにゴルフはHCに恵まれて3位、馬も当たり、8月に買ったドライバーが威力を発揮してドラコンもゲット、少し儲かりました。(〃^o^〃)!
3日目は早めに目が覚めたので、また一人で高松城跡の玉藻公園を一人で散策。海水が入ってくるお堀が残っていて、干潮になったのか堀の水が音と立てて海に流れ出していました。



午前中に高松市内から倉敷に移動し、倉敷市内を風致地区を見て回る予定でしたが、どうも高松市内にはやたらとうどん屋が多いのを目にし、地元の人も1日1食はうどんだと言うことを耳にして、ここまで来たのだからどうしてもうまい本場の讃岐うどんを食べようと、予定を変更し、午前中は高松市内の郊外店やもう一度中心部の商店街を見て周り、ちょうどお腹が減った頃に、ルミばあちゃんで有名な「池上製麺店」のうどん屋に向かいました。
小さな店でいつも行列ができていると聞いてはいたものの、現地に着くとやはり20人ほどの行列、地元の人でもこれだけ並んで食べるうどんとはどういううどんなのか?ますます興味津々、列に並んでやっとなかには入れるまで約30分。



中はご覧のとおり、右半分に麺を打つ所があって、打ちあがった麺はすぐさま、中央にある釜に放り込まれ、茹で上がった麺をすぐにどんぶりに移して、ハイ出来上がり。お客さんは立ったままそれを眺めつつ、自分の頼んだどんぶりを手にその上に乗せるてんぷらやフライを選んで、最後にお金を払って、また外に出て、外のアルミ車庫のような屋根の下で食べる流れになっていました。
うどんは熱いのと冷たいのの2種類で、それを1~3玉で注文するだけですが、熱いのは前もって茹でてある麺ではないので、自動的に釜揚げということになり、私は冷たいのを1玉、卵は入れずに素で食べ、釜揚げを2玉に海老天を1つだけ入れて食べましたが、やっぱりうどんがうまい \(^-^)/ つるつるしてはいないけど、もっちりで、ツユも薄めで甘くも無く辛くも無く、シンプルな味付けと食感なのですが、飽きの来ない、やはり並んで食べるだけの価値はあるな、と思ったうどんでした。


帰りに通った瀬戸大橋。明石大橋、鳴門大橋より、鉄道が通っているからなのか、ひと回り大きく見えました。ここで休憩後480km約6時間、高速上をひた走り19:30分帰福。私は神戸近くまでバスの中ではバク睡(~ο~)-zzzでした。


ここで留美ばあちゃんのうどん店の特徴
当初爺さんと婆さん二人でうどんの製麺をしていた作業所に、うどんの味に引き付けられたお客がその場で茹でて食べ始めた形体をそのまま続けているので、建物は店(食堂)のない厨房だけ・駐車場は砂利の空地があるだけ・お客が商品を取りに行き食べたら自分で食器を返しに行くセルフ・建物(厨房)には暖簾だけで看板なし・駐車場に幟が2本・お茶も自動販売機が置いてあるだけ・メニューも爪楊枝もなし・店名もどこにも書いてない・エアコンも一台もない(扇風機1台)
留美ばあちゃんのうどん店経営戦略的考察 
「お客さまへの直接・間接的なサービスと徹底的に排除」
1、お茶か水、オシボリを出す人も必要ないので人件費を削減。
2、建物にかかる初期投資を最小限に絞り、運営経費も徹底的に削減
3、広告費を含めた間接経費も徹底的削減
4、お客を待たせても、一気に沢山茹でたりせずにマイペース
その代わり、うどんはすべて打ち立て、茹で立ての満足する味を提供し、代金は大人でも400円(一玉100円、てんぷら1つ100円)で充分腹がふくれる。
しかし繁盛しているのと、儲けているのとでは別問題。あれだけのうどんの下ごしらえはかなりの時間と労力が必要ですし、人件費もかなりかかっているものと思います。但し、このやり方ならお客が来なければ、人を解雇し、うどんを作らなければ赤字が出ないというのが最高の強みです。
これとは逆に、立派な店構えに、多くのウエイターを雇って、オシボリとお茶が出てきて、エアコンが効いている雰囲気の良い店を作っても、お客が来なければ初期投資の回収どころか人を削減しても、光熱費などの維持費だけで赤字となってしまうと言うことです。