頑張れドラゴンズ

イヨォ~ヤッタゼ 日本一

ついに4連勝で日本シリーズを制して53年ぶりの日本一になりました。
8回までパーフェクトで抑えていた山井を岩瀬に代えてしまう監督采配が話題になっていますが、あれはこの4年間の落合采配を見てきた私にとっては、さほどの驚きではなく、「いつもと同じように」勝利に向かう当たりマエダのクラッカー、オレ流采配の冠たる所以と感じています。
それと、あの場面で出て来た岩瀬。1点差を守りきれば日本一という場面だけでもプレッシャーかかるのに、継投での完全試合!っておまけまで付いてきて、並みのピッチャーではその重圧だけで手が縮みこんじゃう場面です。結果的に3人で抑えたからいいものですが、あそこで岩瀬が打たれたら、監督にすべて非難が集中するのも承知で山井を代える勇気と決断力は並みの監督ではできない芸当です。
落合監督が現役時代、ナゴヤ球場の中日巨人戦でジャイアンツ斉藤が8回までパーフェクトピッチングをして、9回裏に音に初安打を許すと落合がホームランを放ってドラゴンズサヨナラ勝ちってことや、多くのピッチャーがパーフェクト寸前で連打されて負け投手になったことを実際に何度も目の前で見てきているからできることかも知れません。
クライマックスシリーズの巨人戦でも初戦、川上でなく小笠原が先発でしたが、これだってここ4年以上落合監督の下でドラゴンズファンを標榜している人なら、そのほとんどの人がおりこみ済みのことだったような起用ではないかと思います。小笠原は名前も実績もそれほど顕著な活躍はなかったものの、今年の投球内容は川上に匹敵する内容だったことも中日ファンならわかっていたことなのです。

この日本一は川上・中田・朝倉・小笠原・山井・の先発陣の踏ん張り(山本昌・マルチィネスが残念)、アライバの1,2番コンビ、森野の成長、ウッズの前半の好調、中村紀洋の我慢強い起用・平田・堂上などの若手起用、立浪の代打起用など福留の戦線離脱、李ビョンギュの予想外の不振を埋めた打撃陣の活躍でもぎ取った結果なのですが、1本芯の通った起用をする落合監督の采配の功績が最大だと感じています。


もし、落合監督のもとで今の巨人の戦力だったら、ペナントはぶっちぎりで巨人が優勝していたことでしょうし、もし落合監督が阪神の監督だったら、シーツと今岡は解雇、金本は代打要因で赤星は内野にコンバート、林イスケ(リン ウェイツゥ)が3番など、スタメンは全く違っていたことだと思います。

それにしても、胴上げされている監督に目が潤み、MVPの中村紀とともに涙が流れる自分はドラゴンズファンで良かったとしみじみと感じる夜でした。