社長のブログ

「さかい市」と言えばやっぱり「堺市」?

丸岡町は、坂井町・春江町・三国町との合併により坂井市になりましたが、パソコンで初めて「さかいし」と打って変換すると、堺市と変換されるのが通常です。
同じ呼び方でも漢字が違えば同じ「市」の名前を付けて良いのかを調べたら、新しく「市」の名前を付けるにあたって、かつては現在ある「市」と同じ名前を使ってはいけないというルールがあり(昭和45年自治事務次官通達)、「新たに市となる普通地方公共団体の名称については、既存の市の名称と同一となり、または類似することとならないよう十分配慮すること」という趣旨で、既存の「市」と同一の名称を付けようとすれば、行政指導の対象になりました。
しかし、現在はこの通達自体は、地方分権一括法と呼ばれる法律により、国の都道府県に対しての指揮権限が限定されたことにより、事実上失効しているのですが、今のところ暗黙の了解?で「早い者勝ち」になっているようです。
かつての例で言えば、奈良県生駒郡郡山町が「市」になるときは、福島県の郡山市と重複を避けるため、「大和郡山市」と名乗りました。東京都の武蔵村山市(山形県の村山市との重複を避ける)、東大和市(神奈川県の大和市との重複回避)なども同じ理由です。茨城県の鹿島町は、合併して市になるときに、佐賀県の鹿島市との重複を避けるため、「鹿嶋市」と字を変えました。
呼び方が同じでも、漢字が違えば認められることから、「坂井市」も問題はなかったようです。

でも、大阪へ行って「どこから来たの?」と尋ねられて、「さかい」からと言ったら、100人中100人ともが「堺市」から来たと思われるのは間違いないでしょう。できれば、福井にできた坂井市は「越前坂井市」と名乗れば、はっきりと認知されたのではないかと思っては見たのですが、福井県越前坂井市となると越前市や越前町、南越前町とも間違いやすくなるし、福井県越前坂井市丸岡町本町ではいかにも長すぎるので、思い切って九頭竜市なんて名前だったらかっこ良かったのかなんて…
それでも、九頭竜市丸岡町本町では長いので、今度は後ろを短くして、丸岡町を省いて九頭竜市本町とかにすればいいかもとも思ったのですが、三国には南本町があって、本町は丸岡で南本町は10kmほど離れた三国では、これも問題があるかなと…。
じゃ、松岡方式で旧松岡町観音が永平寺町松岡観音と変わったのと同じで間の「町」を省くと、福井県九頭竜市丸岡本町となって、何だか生まれ変わったような気がしますが、九頭竜市ってパソコンで変換するとややこしいですよね。
いずれにせよ、合併前に良く話し合って決めた名前だと言うことですので、いまさら何を言っているの?と言われるのがオチですね。くだらない話を最後まで読んでいただきありがとうございました。(しょぼん…)