社長のブログ

もしかすると暖冬かも

かなり寒い毎日が続いていますが、今年はあまり雪は降りませんね。
と感じていたら、昨日のニュースによると「気象庁は20日、前線を伴った低気圧が本州の南海上を進む影響で、21日までに近畿や中国、四国地方で大雪の恐れがあり、関東にかけての広い範囲では平野部でも積雪の可能性があるとして、交通障害などへの警戒を呼び掛けた。(時事通信)」とありました。
あらら、北陸では降らずに関東で大雪ですか?
通常、大陸の高気圧が優勢で上空にも寒気が入り込み、日本海で移動性低気圧が発生しこれが発達しながら東北北海道を東からに西に縦断しいわゆる「西高東低」の気圧配置になると、寒気は大陸の北朝鮮付近から旧満州から、斜め45度の角度で日本列島に向かって吹いてきますから、その寒気に直角に近い角度で日本列島の山脈地帯びぶつかり、雪雲が発達して、その手前に位置する北陸地方沿岸に雪が降ることなります。さらに日本海から北海道に向かう低気圧が台風並発達し、稚内や知床沖のオホーツク海で停滞し、日本海から次々に低気圧が発生しこれが続くとと、数日間北陸地方に雪が降り大雪になります。
最近、内風呂から露天風呂に直接出られるドアがついている温泉がありますが、内風呂につかっている時に、露天風呂へのドアが開くと冷たい空気が一気に流れこみ内風呂の湯面からドバァーと湯気が立ち混みますが、あれと同じ現象が冬の日本海で起こっているのです。日本海には対馬海流と言われる暖流が沖縄から東シナ海を経て表面温度が高い海水が対馬を通って日本海に流れこみ内風呂状態と作っていて、それにシベリア大陸でガンガンに冷えた乾燥した寒気が流れこめば、内風呂の湯面からドバァーと湯気が立ち混む状態が再現されるわけなんですね。
しかし春近くなると、日本海で発生する低気圧も徐々に南に下がり、3月にはこのような移動性低気圧は九州の南部に発生し、四国沖から関東沖の太平洋岸を東から西へ進むような進路を取ることが多くなります。こうなるとイルカが歌った「なごり雪」状態で、「今春が来て、君は綺麗になった」との歌のとおり、春が近いと言うことなんですよね。(「なごり雪」はイルカが3月頃に関東地方で考えた歌詞だと決め付けた上での結論です。間違っているかもね…)
さて、本題に戻って、冒頭の気象ニュースを読んで天気図を見ると、まさに九州の南岸から低気圧が太平洋岸に向かっている状況がわかります。

20日の天気図

21日の天気図
この太平洋岸を進む低気圧が、今は大陸の寒気が強いために関東地方に雪を降らしますが、春先になって、大陸の寒気が弱くなり逆に南から高気圧の暖かい空気を大量に伴って発達して進みと、これが「春一番」と呼ばれる風になりますが、一月なのに早くも太平洋岸を低気圧が通過することを考えると、今年は暖冬かも…ということです。


ところが
23日の天気図

あれ、23日の天気図を見ると日本海の北西部に低気圧が… 大陸の高気圧の勢力も1048hPaと強烈ですので、上空の寒気が強くて、この低気圧が発達すると25日頃は福井県地方はヤッパチ雪かも知れません。

当てにならない天気予報には十分ご注意下さい。