社長のブログ

謹賀新年 東京が福井の真似を始めた?

明けましておめでとうございます。
今年も何卒よろしくお願いします。という所まではこれまでと同じですが、今年ほど先行き不安な正月は初めてです。
まずは、トヨタの赤字転落により旧武生市周辺の自動車関連や機械関連の企業も派遣(正社員も?)のリストラが始まり、借り上げ賃貸社宅が100戸を超える解約が出たとのこと。家主に賃料保証をしている大手の賃貸専門業者も大慌ての様子ですが、そのうち保証家賃は大幅に見直しされ、家主にも大打撃が迫っていることは間違いないことだと思われます。安定した家賃が保証されるからローンを組んでアパートを建築した家主にとっては一大事。これから大きなニュースになってくることだと思います。
会社からは解雇され、それまで住んでいた社宅からは追い出された人も大変ですが、そういう人たちはやはりどこかへ住まなくてはなりませんから、別の安い賃貸物件を探しに来ることも考えられますが、生活費にも困っている人たちの保証人になる人もいない、入居時に必要な敷金などのまとまったお金もない人に住宅を貸す人もいないということで、国では無担保無保証で50万円を限度に当面の住宅賃借の資金を年利1、5%で貸し出す政策を始めましたが、当面は失業保険で家賃は払えますが、失業保険が切れる6ヶ月後までに次の仕事が決まらなければ、家賃も支払われない状況になります。
そうなると、何とか助けたい気持ちはあるのですが、現状で無職に人に借入までさせて入居してもらっても、6ヶ月以降の家賃が保証できなければ、その住宅のオーナーに家賃は入らなくなってしまいます。誰かの言葉で、「世の中で一番不幸なのは仕事が無いこと」という言葉がありましたが、家主と入居者の中間で入居を斡旋する不動産業者にとっては、貸すも地獄、貸さぬも地獄になりかねない厳しい状況です。
そこで何か新しい指針というかヒントがないか探していたら…
日経ビジネスで出ていた記事「東京は福井になる~家計、会社にも国にも頼らない人生のために」(リンク切れになってしまう可能性あり)
内容は、福井は多世帯大家族が多く、 「大人数で暮らし全員で働く」、3世代で同居している世帯は20.2%で山形県に次ぎ2位、夫婦共働き率は、58.2%で日本一。さらに、福井県は洗濯機所有数量は全国3位、電気掃除機、電動ミシンはトップ。家事は外部に頼まず自分でやるのが基本。外食コストは全国平均の1万2043円に比べ福井は9962円。自炊すれば大家族になるほど1人当たりの食費は安上がりになるのは当然。
結局、福井は複数世帯が同居し共働きで家計を支え合い、引退した祖父母は孫の面倒や家事をこなし、外食など外で過ごすことを控え、家で楽しむことで出費を抑え節約する。経済効率を追求した「大家族」の姿が福井にはある、という
結果、家計受難の時代、生活様式はもちろん、家計に密着したあらゆる産業が劇的な構造変化を迫られる。そして、“福井化”は日本中で進行していく、という結論を導き出していた。
確かに、我が家も息子二人が大学へ行っているが、住居費が月10万円以上も増加、食費もそれぞれが月に少なくとも4万円は別に出していることになっている。今は学生だからすべて親が出しているが、この二人が実際に自分で稼いできたとしても、住居費と食事は必ず支出するとを考えると、同居との差は歴然だ。自宅に残っている親だって、食べ残して賞味期限が切れる食材や、貰い物のケーキやお菓子はすべて食べ切れない無駄も多い。
福井では珍しくない3世代同居ですが、東京でも「福井の効率的で経済的な同居」を見本にしたいのですが、さすがに地価が高いので1軒家での同居はできなくても、親のマンションの近くに子供たちがマンションを購入するケースが増えてきているようです。