社長のブログ

総会の議長

先月、この業界の総会があって、議長を務めてきました。
色々な会合や集会にもかなり顔を出していて、議長も何度か務めたこともありましたが、今回は会員数500人を超える大きな協会の総会。それも、業界外には恥ずかしい話しながら、毎年大声が張りあがることも珍しくない、いわゆる荒れる総会なのです。
ただ、議論の場となるべき総会の席で、誰も意見を言うことなく、静かに終わってしまう総会は、よほど、運営に問題が無いのか、もしくは将来に発展することが期待されない、参加者が疲弊している総会だと私は常々思っているので、正当な議論ができる総会にすべく、発言者の論旨を明確にした運営しようと心がけた進行をしたつもりです。
議論というのは、「互いの意見を述べて論じ合うこと。」なので、自分が感じた問題点の出し合い、人の意見を聞き、色々絡み合う問題点解きほぐし、根幹となる問題点を探り出し、それに対する解決策を論じ合う中から、ベストでなくとも、よりベターな方策を出席者全員で考え出すことなのですが、総会だというとこの時ばかりと、自分よがりの主観的な自己主張ばかりする人が多いのが現状なのです。
とは言え、議長は発言を求めている人に一つの議案に付き、少なくとも1回は発言させなければいけませんし、意見や質問以外の緊急動議が出てきた場合には賛同者がいるかいないかを確認し、賛同者がいれば議論の場に乗せ、みんなで考え、最後に採決しなければなりません。
ところが、今回の総会は緊急動議が2件も出て、人事案件でもあり無記名投票をすることに…。事前に多少は予想してはいたものの、何とか最後の採決まで終えて約2時間半も一人孤独に正面の議長席に座っていました。
総会終了後も、採決結果の集計ミスのおまけもついて、約1週間、協会の仕事になってしまいましたが、おかげでどこの業者に行っても「この前はご苦労さん」と声を掛けられています。そのあと「立派な議長だった」という人もいれば、「あそこはまずかった」と色々と優しくご指摘いただけることもあり、少しは皆さんのお役に立ったのかな、と満足してもいました。
しかしながら、論旨がはっきりせずに、自己主張だけの発言に終始したため、私が途中で発言を差し止めた人からは「能無し議長」と揶揄されたファックスが出回っているとのこと。そのファックスも見ましたが、その内容は、その会社が管理していた賃貸物件を他の会社に横取りされた、これは倫理規定違反だという相変わらずの自己主張だけ。その人の会社を誹謗中傷したり、虚偽の発言をして横取りしたということであれば、その証拠を示して不正競争防止法違反で訴えるもよし、もう少し冷静な状況判断と証拠集めをして、戦略を練って主張してもらいたいと思うのですが、不満ばかり綴ったファックスを見ると、いいオッサンが何しているのよ。私まであほらしいやら、情けないやら…。
でも、いい話も…
この人のファックスを見て、今まで自己主張ばかりしていた別の人が「人の振り見て我が振りなおせ」と気が付きました、とメールもらったこと。問題の渦中にいると、何か主張していないと自分が許せないっていう人いるんですよね。