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シロアリの群飛の季節です。

今年、2010年は天候不順の影響なのか、シロアリの群飛が例年より遅く、6月に入ってから報告がありました。
被害が確認されたのは、築18年の貸家。床下は高くて、通風も万全でしたが、浴室の敷居より羽蟻が出てきて、浴槽が真っ黒になっていたとのことでした。早速、床下に潜ってみると、

勝手口の土間コンクリートを押えている木材にシロアリによる腐食が見れらました。構造的な土台や床下の垂木には被害が無かったため、床の軋みや沈み込みも無く、被害の少なかったこの時点で生息が確認されたのは不幸中の幸いかもしれません。


以下は、2007年5月のシロアリに関するブログです。

これは数年前のあるアパートの玄関の写真です。玄関の框(かまち=床に上がる所の部材)に1~2mmの穴が数個空いていて、玄関には無数のシロアリの羽が残っていました。小さくて個別には見えにくいですが黒くて細長いゴミみたいなものがシロアリの羽根です。写真をクリックするともっと詳しく見れますが気持ち悪り~ですよ。
福井周辺に住みついているシロアリはヤマトシロアリが多いとされていますが、ヤマトシロアリはちょうどゴールデンウィーク中に群飛が始まります。



群飛はそれまでのシロアリの巣(コロニー)から新しくコロニーを作るために数万羽が飛び立つ行動で、この写真がまさに巣から飛び出している様子です。動画でないのが残念ですが、数個の穴から数十分の間に絶え間なく機械的に羽アリが出てきました。
このあと玄関ドアの隙間から外に出て、そこで飛び立つのもいれば、更に地面を歩くのもいました。玄関先にあった羽は巣から出たあとすぐに飛び立ってしまったシロアリの残骸だと思います。
このあとシロアリ駆除業者に来てもらって、駆除をしてもらいましたが、シロアリは湿気のある床下や風の来ない所の木材を食べながら1年中活動しているのですが、4月終わりから5月にかけて群飛をするのでこの時期に発見されることが多いとのことでした。そのため、シロアリ駆除業者は5月~6月が繁忙期になるとのことでした。
この時期に玄関先だけに限らず、洗面所・台所・風呂周りの基礎周りに羽アリの羽根が落ちているかどうかを確認することでもシロアリがいるかどうかの診断にもなるみたいです。シロアリの発生を防ぐにはシロアリ防腐剤や防虫処理をするだけではなく、シロアリが嫌いな「風が通る乾いた床下」を維持することが大切なようです。この時期に群飛してきたシロアリはそれほど生命力が強いわけでもないようですが、住みやすい環境に数匹が入り込んで生き残ると繁殖力がすごいので数年先に怖い被害を及ぼすようです。
詳しくは
日本しろあり対策協会ホームページへ