社長のブログ

魅力ある街づくり 富山市

宅建協会の会議のために先日、富山市へ行ってきました。
会場のホテルまではJR富山駅から直線で約1km、日頃の運動不足解消で歩いても良かったのですが、駅前から路面電車の環状線(セントラム)があることがわかったので、興味半分で乗ってみました。

これが、路線図ですが、富山駅から県庁、富山城址、大和デパートをぐるっと取り囲むように環状しており、10分ごとに電車が来てたいへん便利なのと、低床で乗り降りしやすく、すごくオシャレな電車でした。それと、特筆すべきは各停留所が電車のデザインと一体化され、各所に企業の広告も書かれているのですが、デザインが統一されているので何のいやみも無く、乗ってみたい気にさせる電車でした。


少し雨も降っていて、携帯で写したので写りは悪いのですが、

ちょうど富山城の横を曲がって停留所に入ってくるセントラムですが、風景が無ければ日本とは思えない光景です。


そして、色々調べると、この環状線を中心にして、郊外にも何本かの市内電車が走っていて、福井市とも少し似ているのですが、福井とは雲泥の差を感じました。この富山の環状線の運行経路は、福井市にたとえると、福井駅前から繊協ビル、裁判所から田原町、そして西別院から新福井を通って、また駅前に戻ってくるような距離なのですが、富山の場合は郊外線とこの環状線がうまく連動していて、通学通勤の他、買物などの足として充分その機能を果していることです。単に市内へつながっているだけではなく、乗り降りもしやすく、約3~400mごとに停留所があり、発進停車も心地よく、見た目も福井のそれとは全く異なります。(あの毒々しい福井の電車の広告は何とかして欲しいものです)
もう一つ、富山には新しい試みがありました。
登録制のレンタサイクルとでも言えば良いのでしょうか「シクロシティ富山」という、これもまたオシャレな自転車を市内15箇所で借りられるしステムで、月500円を支払う登録すれば30分は無料で、しかも借りた所以外へも返すことができると言うのが画期的です。駅前で借りて、デパート近くまで乗っていって、一旦そこに返却して、買物が終わったらまた借りて、駅前で返すことができるのです。駅前からは、ライトレールで郊外に電車で帰れば、環境的にも優しく、体にもいい、ガソリン代もかからず家計も助かるなどイイことずくめです。
福井では、駅前に建てるビルのことばかりが話題になっていますが、そろそろ真剣に、自動車以外で人の動きを誘導する公共交通網も整備に取り組まないと、大変なことになってしまいそうな気がします。