社長のブログ

家主が除雪するマンションとしないマンション

2018年2月、福井は56豪雪(昭和56年豪雪)以来の130cmを超える積雪を記録し、以下に記載したように過去と同じような対応をいたしましたが、今年は賃貸物件前の道路の除雪が遅く、道路で車が動かない状況でしたので駐車場からの出入りができるまでかなりの日数を要しました。(2018年2月25日更新)

平成30年豪雪に関しての記事はこちら http://kyouritufudousan.com/archives/2900

福井の賃貸物件を借りた場合の契約書にはほとんど「駐車場の除雪は借主の負担とする」と記載されています。

では、どうして駐車場を除雪してもらえるマンションとそうでないマンションがあるのでしょう?契約書が違うのでしょうか?

いえ、契約書の記載はほぼ同じなのですがこの違いは、管理会社と家主の考え方の一つで変わるのです。

駐車場のスペースを貸しているだけだから、契約書にも書いてある通り、雪が降ったら借りている方が除雪するのは当たり前。どれだけの豪雪になろうと、全く対応しない管理会社や家主も多いのです。

一方、入居者からはそこに住む代償として家賃や駐車場代を頂いているのだから、家主は住むために必要な最低限の環境は維持すべきと理解している弊社のような管理会社もいて、40~50cm以上積もった場合、少なくとも駐車場の通路や共同の玄関先は、弊社社員又は業者に依頼して家主の負担で除雪しています。

この場合、管理会社は事前に家主に対し、前述のように「人にものを貸してその代償として家賃をもらうことの意義」をよく理解してもらい、除雪費用の負担について了解を取っておく必要もあり、管理会社と家主の考え方が一致しないとできないことなのです。
しかし、家主が除雪してくれるといって入居者側も甘えは禁物です。雪国・福井に住んでいるのですから、スコップ一つも持たずに、少し積もったからといって家主に除雪を依頼するのはいかがかと思います。多少の積雪(概ね30cm以下)で車が自力走行出来る範囲では、弊社でも除雪の対応はしていません。

2015年1月3日弊社管理物件を社長自らが除雪している様子が以下の写真です。昨年末に入れ替えたヤマハ除雪機1280EDが大活躍しました。(ヤマハのジェットシューターは湿雪でもよく飛びました。)パワーショベルで一気に除雪する方法もありますが、移動するのが大変なので、この除雪機を軽トラックに積んで各所を回って除雪しました。飛ばす場所がないマンションは軽トラに雪を乗せて川などに捨てにいけるのでかなり効率的です。

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以下は2011年2月の除雪状況(2011年2月8日アップ分)

全国ニュースにもなりましたが、福井は25年ぶりという大雪です。
今回の雪は敦賀から武生までの区間が特に短時間に積雪があり、道路や鉄道がストップしたことでニュースもトップになりましたが、福井市周辺の平野部でも1mを越える積雪となりました。

丸岡城もご覧の通り、すっぽり雪に囲まれ、樹木の枝木も雪で重そうです。福井の雪は、湿り気が多くすごく重いのが特徴ですが、今朝の雪はかなり乾雪でフワフワでした。(1月31日)
1月からほぼ毎日降りっぱなしで、2日前までは、30~40cm前後だったのですが、この土日で積雪は福井市にある福井地方気象台発表で119cmまで達しました。丸岡や県立大や福井大学医学部のある松岡周辺でも同じくらい積もっていて、融雪がある道路や国道は車も難なく走れますが、かなり交通量の多い県道でも、圧雪でデコボコです。

でも、道路もデコボコだらけですが、さすがに雪には慣れていて、日常生活は比較的平穏です。

会社の前も歩道横に積まれた雪は優に1mを超えています。毎日の除雪で、足腰もかなり疲れました。(2011年1月31日)
これだけ積もると、排雪する場所が無くなり、雪を載せて走るダンプやトラックが多く見られるようになりました。



マンションの駐車場の賃貸契約では、「除雪は賃借人が行なう。」こととなっていますが、これだけ積もると、個人の除雪では駐車場から出ることが出来ないため、弊社管理のマンションでは、ほとんどが機械による除雪作業に入っています。(写真は共立YMマンション 2011年1月31日)
雪の捨て場所が無いところは、ダンプに雪を載せて、近くの川に捨てに行くことになります。



コチラはサニーガーデンという丸岡町里丸岡3丁目にあるマンションの1月31日の様子ですが、ここでは大型タイヤショベルが入って大活躍です。このような時の除雪費は、家主が住民サービスの一環として、入居者の方に負担を強いることはありません。しかし、少し規模が小さなマンションやアパートでは、この負担をしない家主さんもおられます。数台の駐車場除雪でも、1万円~2万円かかりますので、小さな駐車場は入居者の方が自分で除雪することになります。
駐車場の除雪を家主が行なうかどうか、これまでの大雪の際に家主負担で駐車場を除雪するときがあったかどうかは、入居契約時に確認してください。しかし、あくまでも、契約上、除雪は入居者負担ですので、家主に福井ではおおよそ50~60cm以上積もらないと家主負担の除雪は行なわないと考えられた方が良いと思いますが、全くしない家主も多くいます。その違いは後ほど…


除雪作業の結果 (2月1日)

これが3枚目の共立YMマンションの除雪後。
このマンションは、除雪した雪を寄せる場所が無いために、全部ダンプで排雪場に運びました。



コチラは、数少ない融雪装置付のマンション駐車場です。(弊社管理マンション ウィステリア)
所々に雪がありますが、これだけ降っても除雪する必要はありません。積雪時でも絶対車が必要な人は、マンション選びの時にこれは大きなポイントになるかもしれません。
道路は除雪されていないので、駐車場だけ融雪装置があっても同じじゃないの、って言う人もいますが、車の屋根の雪を落とせばすぐに車で出かけられるのは、除雪した経験がある人ならすごく違いが判るはずです。



コチラは、近くのアパート駐車場。
家主や管理会社ではほとんど除雪を行なっていないのでしょう、どうしても車で通勤しなければならない人が自力で除雪して行ったあとがあります。あきらめて雪に埋没している車も見えます。