社長のブログ

映画「おくりびと」の酒田から


山形県酒田市と言えば、今話題のオスカーに輝いた「おくりびと」
このたび、弊社のマンションに入居していただくことが決まった酒田市から来られたお客様からの頂き物です。日本酒だけが入っているのかと思ったら、「おくりびと」の舞台となった酒田市のロケ地マップも入っていて、地元が映画で街起こししている様子も伺え、「いっぺん行ってみたい」気にさせる演出です。
酒田の○○様 ありがとうございます。早速いただきたいと思います。


実は3年前に私自身が喪主を務めた時の納棺をしっかり覚えていて何気に納棺をテーマにしたこの映画は封切りされて比較的早い時期に見に行きました。私のときは、亡くなったのが土曜日の午前2時ごろで、通夜がその日ではなく翌日の日曜日だったこともあり、納棺は2日目の午前中でした。
亡くなって1日が過ぎたことで、精神的なショックが少しは癒えたものの、どちらかと言うと通夜と葬儀が滞りなく終えられるような心配ばかりしていて、落ち着かない気分でしたが、葬儀社の方が納棺の儀を始めることとなり、あの映画のごとく親族みんなが見守る中で、静かに執り行なわれました。
実は、この納棺の時は部屋の中に明るい陽が差し込み、あの映画の1シーンでもあったような、通夜や葬儀のことは一切忘れて、故人との思い出ばかりをじっと落ち着いて思い出していたような「不思議に凛とした時間」だったような気がします。3年前に体験したあの「不思議と凛とした時間」が思い起こせたのがあの映画でもありました。
昨日はお彼岸、3年前に建てたお墓も先日の黄砂でかなり汚れていましたが、また綺麗にしておきました。
「線香くさい」と思っていた線香の臭いも、最近は「お香の香り」と匂いに感じられるようになってきました。51歳ってこんなものなのかな…。