よもやま話/社長のブログ

8年越しのご縁

8年前の夏頃、ある方から。「実は、歳をとって跡継ぎもいないので、商売していた作業所と住宅を売って欲しい。」と電話がありました。

現場は福井市内、時間を決めて訪問すると、作業所では夫婦で力を合わせてサバやカレイを捌いて焼き魚を作っておられました。魚が包丁で開きにされて、水洗いした後、大きなロースターで焼く工程でしたが、さすがに夫婦で年季が入っており二人で手慣れた手つきで、次々に焼かれていった光景は今でも覚えています。

売却に向けた話をする前に「私の会社は誰かの紹介でお電話くれたのでしょうか」と聞くと、「実は娘が名古屋におりまして、その娘がお宅のホームページを見て、実際に会ったことはないけど、ここの社長さんなら信頼できると思うから、福井の家を売るならここへ電話しなさい」と言われたそうです。」

嬉しかったですね。いつもにもなく気合が入った覚えがありますが、住宅と作業所が別棟で建っていて併せて売却するにはかなり無理があるので、住宅と作業所を別々に売ることにしたところ、数か月後メールでの問い合わせでいろいろ質問されてきた人に実際に現場を見てもらって、住宅は比較的早く売れました。

このご夫婦は、住宅売却後に娘さんのいる名古屋に引っ越しされてしまいましたが、年末にギリギリになって、残っていた作業所も売却にこぎつけることができ、名古屋まで行って契約を済ませてきました。

8年ぶりに売主ご夫婦とお会いしましたが、大変健康そうにお住まいの様子でしたが、この8年越しのご縁もこのホームページがきっかけになったことを思うと、感慨もひとしおでした。