不動産取引のお役立ち情報

中古住宅物件販売の実情

昨年11月頃から、弊社に売却の依頼があった中古住宅のうち、6月5日までに、あわら市で2軒、坂井市丸岡町で6軒、福井市で1軒が、売り出し開始から早いもので2週間、遅い物件でも5ヶ月以内に成約してしまいました。

このうち7軒は、弊社へ直接売却依頼があった物件を、弊社が買い手を探してきて成約いたしました。

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と、いうことなのですが、中古住宅の販売は弊社だけが好調でもなく、福井県嶺北地区全般に堅調に取引されているようです。その分、売土地を買って、新築を建てる人は相変わらず少ないように感じられます。


そこで今、中古住宅が堅調な理由として私なりに考えますと…

まずは、市場に中古住宅がたくさん出てくる原因から考えると、

①平成10年頃のバブル期終焉までに多少無理して建てられた所有者が、リストラや経済状況悪化で、ローン返済ができず手放すか、競売に出される家が増えた。

②団塊世代が定年期を向かえ、家族構成の変化に伴い住宅を住み替える傾向が高まった。

逆に、購入したい人の理由は

①第2団塊世代が結婚し、子供ができ、賃貸から所有への希望者が増えた。

②政府の景気刺激策である住宅ローン減税、金融機関等から長期で低利での借入が安易になった。

このような事情で、買い手(需要)も売り手(供給)が多くなることで、価格も下がり、取引が増える結果となりましたが、もう一つ中古の建物自体の変化も、中古住宅の需給を増やした要因と考えられます。

中古の建物自体の変化とは…

昭和56年に建築基準法が改正され、それまでの基準から耐震基準がかなり強化され、「建てて住めればいい」住宅から、「安心して住める家」に、その後平成に入ってからは、「快適で住める家」に、住宅建設技術がかなり進化しました。汲取りだったトイレが浄化槽により水洗になり、下水が通って洋式トイレになり、今では温水洗浄機付、暖房便座が当たり前になりました。台所も、組み合わせ式の流し台からシステムキッチンに、浴室も冷たいタイル貼から暖かくて掃除のしやすいシステムバスに、給湯も瞬間湯沸かし器や風呂釜から、追い焚き付き給湯や、エコ給湯に目覚しい進展を遂げてきました。

これらの変化は、建物を建て直さなくても、その部分だけを改修すれば、地震に強く、快適な生活ができる家に直しやすい家が多くなったことにつながります。この変化も、中古住宅の売買が活発になった一因と言えると思います。

さらにもう一点、売買業者の変化も見逃すことはできません。

売買業者の変化とは…

実は、今でもこういう業者もいるみたいなのですが、住宅を売却したいお客様には、悪い所ばかりを指摘して値段をできるだけ下げ販売依頼を受けて、購入したいお客様には、逆に良い点ばかり、時にはそれを誇張してセールスして、後々になってクレームが出ると、結局は「中古ですからね」と開き直ってしまう業者も多かったのですが、不動産業者の販売手法や経営品質、建物を見る目もかなり改善され、売り手側にも買い手側にも、良い所は良い、悪い所は悪いと客観的に説明し、双方の了解を取り、売買後のトラブルも苦情もないスムーズな取引が当たり前になってきています。

弊社では、住宅の床下や屋根裏まで調査し、状況報告書を作成し物件の問題点があればそれを必ずはっきりと指摘したうえで、価格の設定もさせていただきますので、住宅を売却したい、購入したいとお考えの方は、是非弊社へご相談下さい。

また、中古住宅を探している方で、他の不動産業者から販売している物件でお気に入りの物件があれば、弊社にご相談下さい。弊社では、その住宅の中味まで充分吟味した上で、購入価格の交渉もさせていただきます。

最後に今交渉中の中古住宅の状況です。

① 丸岡町長畝小学校校区 南向きの大きな6LDK 古いのですが内外装は改装して販売価格は1450万円の予定。

これは既に販売済となりました。(2010/6/6)

② 丸岡町長畝小学校校区 南向角地 大手住宅メーカーの注文住宅、4LDK 庭付き 販売価格は未定

未だに交渉中です。(2010/6/6)

③ 福井市清明小学校校区 築19年 角地 販売価格は未定

これも現在交渉中です。(2010/6/6)

④ 丸岡町明章小学校校区 築13年 これも角地 かなり手の込んだ注文住宅 2000万円を超える予定

これは少々難しいかも…。(2010/6/6)

などが現在交渉中です。